2014年 06月 20日
砂糖と加工食品に潜む問題 |
この前の日曜日、私はほとんどずっとPCにかじりついて、YouTube を見たり、調べ物をしていました。
まず、ネットサーフィンしてたら、アメリカでつい最近封切られた「FED UP」というドキュメンタリー映画を知り、その内容が非常に興味深かったのです。
日本でも紹介もされているようです。(でも、日本公開の予定はないとのこと。残念!)
前にも書きましたが、砂糖の危険性について、私はトレーニングを始めてから、Tosca Reno さんの本で知りました。それまでは、砂糖については、漠然と太る、糖尿病になる、くらいの認識しかありませんでした。しかし、様々な病気と関連する深刻な問題が潜んでいる事実を知ってからは、甘いもの食べたいという欲求はガクンと落ちました。外食とチートミールのときだけで充分になりました。Tosca さんは砂糖を「legal cocaine」と言っていましたが、上の映画のトレイラーでも同じことを言ってます。砂糖を食べたときの反応は、コカインと同じだからです。
また、アメリカって、日本では見かけないレベルの肥満の人がいますが、それとは対照的に、とっても健康的なフィットネスピープルもいたり、振れ幅が大きいなと思います。しかし、その人々の落差の間には、貧困、教育など様々な社会問題が絡んでいるのだなと思いました。
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そうして、さらに、砂糖の問題を取り上げた動画をいくつか見ました。そのうちのひとつが、カナダ CBC News のレポートです。
The Secrets of Sugar(2013年)
レポートの要約文はこちら
(これを読むと動画も分かり易い)
4:50 Bliss Point という言葉、私は初めて知りました。最高に美味しいと感じるポイントだそうです。
10:25 記者は、キャンベルのトマトスープの缶を手に、スープ半カップには14gの砂糖が使われていおり、14gは消費者の健康に影響を与えかねないにも関わらず、注意書きがないことを問いますが、釈然としない答えが返ってきている。
このレポートの中では、加工食品のほとんどに砂糖が使われている、と言っている。
例えば、上記のようなトマトスープを考えてみても、家庭でトマトスープを作るとき、砂糖は入れないでしょう。しかし、缶詰のように低コストで、且つ保存を効かせるために添加物を加えながらも、トマトスープの味を保つには砂糖が必要なのでしょう。あるいは、Bliss Point のためかもしれません。とにかく、加工食品と家庭で作るのでは、砂糖の摂取量がいかに違ってくるかがよく分かる。
私はもともと料理も好きだし、加工食品を頻繁に口にするほうではありませんでしたが、そこに深刻な問題があるとまでは認識していませんでした。しかし、トレーニングをするようになって、eat clean を心がけるようになると、食べ物を見る視点が変わりました。そうすると、いかにスーパーマーケットに加工食品が膨大にあるかということに気づかされるのです。
私はスーパーを歩きながら、たまにふと思います。食品会社の人はどういう気持ちで働いているのだろうか!?企業として利益を追求するのは当たり前のことだけれど、自社の製品があまり健康に良い影響を与えないという自覚はあるだろうか?もしあるのなら、その事実とどう折り合いをつけているのだろうか?と。
そしてやはり、このレポートによると、良心の呵責、また訴訟の恐れなどから、既に業界を離れたトップもいるとのことである。1999年に既に北米の各大手食品会社は、加工食品は肥満、糖尿病、心臓疾患、ガンなどと関連があるという情報を共有していたにもかかわらず、改善策を講じることはなかったとある。食品会社・飲料会社は、かつてのタバコ会社そっくりで、同じ道をたどることになるかもしれない・・・と言っている。
しかしながら、加工食品だってなくてはならない存在であることは否定できません。災害時の非常食に加工食品は必要ですし、化学調味料は便利で料理の幅が広がります。加工食品はあまり買わない私でも、コンソメキューブ、鶏ガラスープの素、オイスターソースなどの調味料は使います。
ただ、やはり、加工食品と健康は相反するものであると思います。「健康のために野菜を沢山食べましょう」とは言えますが、「健康のために加工食品を沢山食べましょう」とは誰も言えないはずです。食品会社は必要だけれど、積極的に食べることを推奨するには問題があり、非常に難しい立場におかれていると思います。
日本でも、最近は、ソフトドリンクに多量の砂糖が使われていることや、糖質を摂り過ぎることの問題は、かなり広く知られているけれど、砂糖そのものの問題については、まだそれほど大きく語られていないので、この問題にもっと光が当てられるといいなと思いました。(圧力で無理かな!?)増え続ける医療費を抑えるためにも、無視できない問題だと思います。トクホや健康食品の規制云々より、こっちの問題の方がより深刻だと思います。この問題については、他にも思うところがいろいろあるのですが、また時間のあるときに書きたいと思います。
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糖尿病と認知症…糖代謝異常との関連注目(2014年1月30日 読売新聞)
by fitgirl
| 2014-06-20 19:57
| 食事&栄養
|
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Comments(4)
fitgirlさん、こんばんは。先日は、スクワットのアドバイスありがとうございました!実は今日、その嫌いな脚の日だったんですが、さぼっちゃいなよ〜、という声に打ち勝って、何とかトレーニングに行くことができました。ははは。
ところでご紹介くださった三つの動画、どちらも興味深かったです。と言いますか、ぞっとしました。。。無知は罪と言いますが、そもそも知るという選択肢が初めから社会によって奪われてしまっている人達の多さ、それを知りながら何もできないでいる社会等々、問題山盛りですね。。。
それからラットの実験、エグいです!!!もうほんと、リーガルドラッグに他ならないですよね!!!共有くださってありがとうございました!
そうそう、実はトレーニングについていくつかお尋ねしたいことがありましたが、今日はこの辺で。。。では良い週末をお過ごしくださいね!
ところでご紹介くださった三つの動画、どちらも興味深かったです。と言いますか、ぞっとしました。。。無知は罪と言いますが、そもそも知るという選択肢が初めから社会によって奪われてしまっている人達の多さ、それを知りながら何もできないでいる社会等々、問題山盛りですね。。。
それからラットの実験、エグいです!!!もうほんと、リーガルドラッグに他ならないですよね!!!共有くださってありがとうございました!
そうそう、実はトレーニングについていくつかお尋ねしたいことがありましたが、今日はこの辺で。。。では良い週末をお過ごしくださいね!
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fitgirl at 2014-06-21 09:50
>ricaさん
こんにちは!脚の日、がんばって行ってきたんですね!エライ!段々、自分の中のドMな面が成長してきて、そのうち脚の日が楽しくなってくると思います(笑)
さて、ドキュメンタリーの子どもたち、かわいそうですよね。糖尿病の問題は、日本も深刻だし、本当に対岸の火事ではないと思いました。
そして、脳がやられてしまって、なかなか島にたどり着けないラット、恐ろしいですよね・・・。健康なラットとの差に私もびっくりしました。人間でも同じようなことが起こっているかと思うとゾッとします。
トレーニングについて、私で答えられることなら、是非!では、ricaさんもよい週末を♪
こんにちは!脚の日、がんばって行ってきたんですね!エライ!段々、自分の中のドMな面が成長してきて、そのうち脚の日が楽しくなってくると思います(笑)
さて、ドキュメンタリーの子どもたち、かわいそうですよね。糖尿病の問題は、日本も深刻だし、本当に対岸の火事ではないと思いました。
そして、脳がやられてしまって、なかなか島にたどり着けないラット、恐ろしいですよね・・・。健康なラットとの差に私もびっくりしました。人間でも同じようなことが起こっているかと思うとゾッとします。
トレーニングについて、私で答えられることなら、是非!では、ricaさんもよい週末を♪
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さ
at 2016-04-12 11:04
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トマトスープにそんなに糖質が含まれているとは。トマトは果物ですからね。さらに糖質を足すとなると。FG様の食べたいトマトソースのパスタはすごいことになってますね。俺も糖質はインスリンを刺激するソフトドラッグとしてかんがるようにしています。
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fitgirl at 2016-04-13 06:59
>ささん
レトルトなどのトマトスープやトマトソースは砂糖が入ってるかもしれませんが、イタリアンのレストランや自作のトマトソースなら、砂糖入ってないので大丈夫ですよ!
ちなみにトマトのパスタはまだ食べれてません…
レトルトなどのトマトスープやトマトソースは砂糖が入ってるかもしれませんが、イタリアンのレストランや自作のトマトソースなら、砂糖入ってないので大丈夫ですよ!
ちなみにトマトのパスタはまだ食べれてません…